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医療保険ってどれが得?お得度を数値化してみた

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医療保険を選ぶとき、どの商品が一番お得かってよく分からないですよね。

例えば、次の二つの医療保険ではどちらがお得だと思いますか?

  • 入院日額1万円、手術給付金10万円で保険料2,000円の医療保険
  • 入院日額1万円、手術給付金20万円で保険料2,500円の医療保険

言い換えると、手術給付金のプラス10万円に月々500円を追加で負担すべきかどうか?ってことですね。

…正直、どっちがお得かなんてわかんないですよね。

 

このように、医療保険って結構複雑にできていて、どれがお得なのかがとっても分かりにくいんですよね。

そこで今回は、医療保険のお得度をザックリと数値化してみました!(30代の加入者を想定)

数字が高いほどお得な保険になっていますので、医療保険を選ぶ際の参考にしてください。

医療保険のお得度の測り方

今回は、医療保険に加入すると年間いくら当たり得(損)するかを計算することで、医療保険のお得度を測ります。

つまり、お得度は、

入院給付の平均受取額 + 手術給付の平均受取額 - 年間保険料払い込み額

という簡単な式で計算します。

注意

今回は、手術と入院以外の給付金を考慮していません。

入院給付金の平均額

まずは入院給付の平均額について考えてみましょう。

入院給付金とは、入院一日あたり○○円もらえる、という給付金のことですね。

 

ここでは、一年間あたりに平均的にいくらの給付金をもらえるか、つまり

入院一日あたりの給付額 ×平均入院日数×一年あたりの入院確率

を計算します。

 

まず、平均入院日数について調べてみましょう。

平成26年度患者調査によると、平均入院日数は年々短くなっており、31.9日となっています。

 

次に、一年間に入院する確率を調べてみましょう。

平成26年度患者調査によると、受療率 (ある特定の一日において、入院をしている人の割合)は以下の通りです。

このデータから計算すると、30歳の人が1年間に入院する確率は約3.4%になります。

1年間の入院確率の計算方法

30歳~34歳の受療率は、10万人あたり296人です。

受療率はある特定の一日に入院している人の数ですので、1年間あたりでは、のべ(296×365)人の入院患者がいる計算になります。

平均入院日数は31.9日であることを考慮すると、入院患者数の延べ人数を31.9日で割れば、一年あたりの入院回数を計算できます。

ですので、人口10万人当たりの入院回数は296×364÷31.9 = 3387回になるので、入院確率は3387÷10万人 = 3.4%となります。

 

以上の試算より、1年あたりの入院給付金は、

入院一日あたりの給付額 ×平均入院日数 (31.9日)×入院確率 (3.3%)

= 1.08 ×入院一日あたりの給付額

となります。

  • 入院一日5千円の保険の場合は、年間で5,400円
  • 入院一日1万円の保険の場合は、年間で1万800円

くらいが平均的にもらえる金額ですね。

…思ったより少ないですね。

手術給付金の平均額

次に、年間の手術給付金の平均額を計算します。

ここでも、一年間あたりに平均的にいくらの給付金をもらえるか、つまり

手術一回あたりの給付額 ×一年あたりの手術確率

を計算します。

 

残念ながら、手術確率に関する公的なデータは見つからなかったので、生命保険協会のデータから推計します。

2017年生命保険の動向によると、平成26年度の入院給付金は621万件なのに対して、手術給付金は360万件でした。

つまり、手術給付金は、入院給付金の58% (360万÷621万)の発生率です。

1年あたりの給付確率は3.3%でしたので、1年あたりの手術確率は、3.3%×58% = 1.9%と計算できます。

ですので、手術給付金の平均額は、

手術一回あたりの給付額 ×0.019

と計算できます。

 

  • 手術給付金10万円の保険の場合は、年間で1,900円
  • 手術給付金20万円の保険の場合は、年間で3,800円

くらいが平均的にもらえる金額ですね。

…こちらも、思ったより少ないですね。

医療保険お得度ランキング

以上の考察より、医療保険のお得度は次の式で計算できます。

医療保険お得指数

入院給付の平均受取額 + 手術給付の平均受取額 - 年間保険料払込額

= 1.08 ×入院給付額 + 0.019 × 手術給付額 - 年間保険料払込額

このお得度指数は、保険に加入すると一年間当たり何円損 (得)するかを表しています。

お得度がマイナスだと損、プラスだと得を意味します。

ただ、基本的に保険は加入すると損するものなので、大抵の保険でお得指数はマイナスとなります。

 

それでは、代表的な保険に対して、お得度指数を見ていきましょう。

入院給付 手術給付 保険料(月) お得指数
ライフネット 5千円 5万円 1470円 -11290
メットライフ 5千円 10万円 1470円 -10340
アフラック 5千円 5万円 1425円 -10750
オリックス 5千円 10万円 1531円 -11072
アクサダイレクト 5千円 5万円 1220円 -8290

こうして比較してみると、アクサダイレクトが最もお得だという事ですね。

各保険とも、30歳男性の保険料でお得度を計算しています。

また、同一の条件で比較するため、入院給付は全て5000円に設定しました。

保険内容はもっともシンプルなものとし、先進医療特約などのオプションは全て外しています。

各保険のその他の条件は以下の通りです。

その他の条件

  • ライフネット:終身医療保険 新じぶんへの保険で試算。入院日額5,000円。がん治療給付金、先進医療給付金はなし。支払限度日数は60日。終身払い。
  • メットライフ:終身医療保険 フレクシィ Sで試算。入院日額5,000円。まとまった入院一時金を受け取らない。上乗せ保障、先進医療の保障、通院保障、七疾病の入院延長、特定疾病の一時金保障、健康祝い金、認知症給付、高度障害保障はなし。
  • アフラック:ちゃんと応える医療保険 EVERで試算。入院日額5,000円。入院給付金支払限度は60日。通院なしプラン。終身払い。三大疾病保険料払い込み免除特約はなし。総合先進医療特約、入院一時金特約、三大疾病一時金特約、三大疾病無制限型長期入院特約、ケガの特約、終身特約はなし。
  • オリックス:医療保険 新キュアにて試算。入院日額5,000円。重度三大疾病特約、ガン一時金特約、ガン通院特約、入院一時金特約、通院治療支援特約はなし。
  • アクサダイレクト:終身医療で試算。入院日額5,000円。手術給付金を受け取る。終身払い。先進医療特約、3大疾病保険料払込免除特約、長期入院時一時金給付特約、入院時一時金給付特約、女性疾病入院特約、健康祝金特則はなし。

入院日額は5000円?1万円?どっちがお得なの?

また、入院日額は5,000円がいいのか、1万円がいいのかを悩む方も多いと思います。

最もお得度が高かったアクサダイレクトで検証してみました。

入院日額5千円と1万円の2パターンでお得度を計算した結果が次の表です。

入院給付 手術給付 保険料(月) お得指数
アクサダイレクト 5千円 5万円 1220円 -8290
アクサダイレクト 1万円 10万円 2440円 -16580

お分かりの通り、入院日額給付額を1万円に増やしたら、グッとお得度が下がりましたね。

それもそのはず、保険は基本的に損をする商品なので、保障を手厚くすればするほど損が大きくなるんです。

「充実な保障だから安心!」なんていうセールストークに騙されてはいけません。

医療保険は不要であれば加入しない。必要であっても、最小限の保障にとどめておきましょう。

まとめ

今回は、医療保険のお得度の測り方についてお話しました。

とても単純な式ですが、保険に加入すると年間どれだけ損するのかが直観的にわかる数値になっているかと思います。

医療保険を検討している方は、ぜひ参考にしてみましょう。

 

ちなみに、冒頭の問題の答えですが、

  • 入院日額1万円、手術給付金10万円で保険料2,000円の医療保険のお得度は-11,300
  • 入院日額1万円、手術給付金20万円で保険料2,500の医療保険のお得度は-15,400

となりますので、2,000円の保険の方がお得になります。

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