お金の雑学 オススメ記事

持ち家のメリット: 家を買えば生命保険と収入保障保険の代わりになる!!

今回は、家を買うメリットについて考えてみましょう。

miyaneは個人的に賃貸派なので、いままで住宅関連で記事を書いたときはどうしても「賃貸が得」みたいな流れで書くことが多かったんですよね。

でも、別に購入派を全否定しているつもりはないんですよね。

購入派にメリットがあることも理解していますし。

 

ですので、今回は住宅購入のメリットを一つ、紹介したいと思います。

それは、持ち家は生命保険代わりになるというメリットです。

住宅購入者は既に団体信用生命保険 (団信)という保険に強制的に加入していますよね。

夫 (ローンの名義人)が仮に亡くなっても、住宅ローンがチャラになるってやつですね。

ですので、持ち家だと夫に万が一のことがあると、不動産がまるまる一戸手に入っちゃうんですね。

で、この「不動産がまるまる一戸手に入る」っていうのは、資産上とてつもなく大きいアドバンテージなんです。

どんなメリットがあるかというと、不動産が手元にあるだけで、収入保障保険にもなりますし、生命保険の一時金にもなっちゃうんですね。

 

それでは、なぜ持ち家が生命保険や収入保障保険の代わりになるのかについてお話します。

持ち家で主人が亡くなった場合のシミュレーション

今回は、次のような片働き家庭を想定してお話します。

  • 家族構成は夫、妻、子供 (3歳)の3人
  • 現在の貯金は300万円
  • 持ち家は横浜市内の駅徒歩7分の分譲マンション (夫名義)。5年前購入時の価格は4000万円。
  • 妻の実家は香川県で両親は戸建てを所有
  • 妻は専業主婦だが、子供が手を離れればパートで働くつもり
  • 生命保険には加入していない

それでは、不幸にも夫が亡くなってしまった時、残された妻と子供がどのような生活をするのかを考えてみましょう。

夫が亡くなった後、家族はどうするのか?

まず、夫が亡くなったあと、残された家族がどうなるのかを考えてみましょう。

「持ち家があるから住むところは確保できている。あとは生活費をどうするか」って考えた方が多いんじゃないでしょうか。

 

ですが、残された家族は本当に今の家に住み続けるでしょうか?というか、住み続ける必要がありますか?

だって、奥さんは専業主婦なんですよ?横浜で働いているワケじゃないんです。

そもそも横浜に住んでいたのだって、夫の通勤が理由でしょう。

じゃあ、夫が亡くなった場合、物価の高い横浜に住む理由はないんじゃないでしょうか。

もうちょっと言うと、奥さんは夫が亡くなって、精神的にもかなり不安定だと思うんですよね。

「これからどうやって子供を育てていこう」って不安になってるんじゃないでしょうか。

であれば、一度実家に帰り、両親の助けをおねがいするのが一番いいんじゃないでしょうか。

子育て面でのサポートもしてもらえるでしょうし、何より精神的に落ち着けますよね。

 

このように考えると、妻は今の自宅から引っ越して、実家に帰るのが現実的な選択肢ですよね。

子供の大学入学まで: 持ち家を「収入保障保険」として使う

次なる問題は、今住んでいるマンションをどうするか、ですよね。

「よし、売って生命保険代わりだ!!」って思った方、ちょっと待ってください!!

いきなりマンションを売ってしまうよりも、有効に使える方法があるんです。

 

子供が大学に入学するまでは、持ち家を賃貸で運用しましょう。

築5年の4000万円のファミリー物件であれば、管理委託料などのコストを除いても、毎月少なくとも10万円程度の収入にはなるでしょう。(もちろん空室リスクなどもありますが…)

この10万円を遺族年金などの収入に加えて、生活費にすればいいんです。

このように、持ち家は収入保障保険の代わりとして使うことができます。

 

 

それでは、残された妻が合計で毎月どの程度の収入を得られるか、計算してみましょう。

まず、遺族年金がもらえます。夫の年収は500万円ですが、遺族年金の金額はボーナスの割合などによっても変わります。ここでは、月13万円として話をすすめます。

さらに、母子家庭ですので、自治体から児童扶養手当が月4万2千円、児童手当が1万円もらえます。

これに、先ほどの家賃収入10万円を足すと、月約28万円の収入になります。

妻が全く働かなくてもこれだけの収入をもらえるのは本当にありがたいですよね。

しかも、実家暮らしなので、住居費はかかりません。香川県の物価も横浜よりは安いでしょう。

 

つまり、残された家族は住居費抜き、地方在住で月収28万円を生活費に使えるわけです。

よっぽどの浪費家じゃない限り、生活に困ることはまずないでしょうね。

奥さんがパートなどで働き始めた場合、生活はさらに楽になります。

パート収入が12万円ほどあれば、総額で月収は40万円にもなります。

むしろ裕福な部類に入るんじゃないかと思える収入ですね。

子供の大学入学時: 持ち家を「生命保険」として使う

子供が成長して、大学に入学する時のことを考えてみましょう。

先ほどお話したように、残された妻と子供は比較的余裕のある収入を受け取ることができます。

ですので、子供の大学費用も計画的に貯金することは可能ですので、金銭的に困ることはあまりないでしょう。

 

ですが、妻が家計管理がものすごく苦手で、大学費用が用意できなかったとします。

このような時はどうすればいいでしょうか?

答えは簡単です。家を売ればいいんです。

この時点でマンションは築20年経っていますが、安く見積もっても購入時の半額の2000万円では売れるでしょう。

2000万円もあれば、子供の大学費用としては十分すぎるほどですね。

このように、持ち家は生命保険の一時金受取りの代わりとしても使えるんですね。

持ち家があれば収入保険・生命保険は不要!?

持ち家は、収入保障保険にも生命保険にもなる万能薬なんです。

ですので、持ち家があれば収入保険と生命保険は不要なんです。

…とは言っても実はちょっとだけ条件が付きます。

  • 妻に実家がある (妻と子供が実家に住むことが可能)
  • 持ち家が賃貸需要がある立地である

この2点が条件です。

そもそも妻が実家に引っ越せないと、持ち家を賃貸に出すことができません。

両親が既に他界している場合や、実家に妻と子供が住むスペースがない場合は、別途生命保険等が必要な可能性があります。

また、駅から離れた一戸建ての場合など、賃貸需要が見込めない場合も同様です。

 

まとめ

「残された家族が路頭に迷うから収入保障保険や生命保険は絶対必要!!」と思っている方も多いと思いますが、必ずしもそうではありません。

既に持ち家を購入済みの場合は、持ち家が保険の代わりになるからです。

持ち家なのに生命保険や収入保障保険に加入している方は、本当にその保険が必要なのか、一度検討してみるとよいでしょう。

-お金の雑学, オススメ記事

© 2024 32歳で5000万円貯めた共働き貯金法