都心と郊外、家を買うならどっちがいい?

家の購入を検討するとき、値段が高いからという理由で都市部の物件を敬遠していませんか?

確かに郊外に比べて都心部の物件は高いですよね。

ですが、都心に住めば交通や買い物の面からも便利になります。

ですので、可能ならば出来るだけ都心部に住みたい、という方もいるんじゃないでしょうか。

そこで今回は、仮に月々の生活費を同じにした場合、都心と郊外それぞれでどんな生活になるかについて考えてみます。

都市部は物件価格が高いですが、何らかの節約生活をすれば、郊外と同じ生活費にできますよね。

今回は、以下のような家族を想定して、郊外と都心部の生活をシミュレーションしてみます。

  • 月々の生活費は30万円
  • マンションの頭金は700万円

都心部の物件と郊外の物件、どちらが自分に向いているかを考える参考にしてみてください。

都心部と郊外で物件価格はどのくらい違うの?

都市部は地価が高いので、当たり前ですが物件価格も高くなります。

都心・郊外それぞれで、購入物件の広さや価格についての調査がありましたので、紹介します。

SUUMOの調査によると、都心部の購入物件の平均価格は4,710万円なのに対して、郊外の物件価格の平均は3,776万円でした。

都心部と郊外で約1,000万円の差があります。

しかも、都心部の物件の平均的な広さは65.9平米なのに対して、郊外の物件は73.3平米でした。

7.4平米 = 約4.5畳分都心の物件の方が狭いのに、物件価格は高いわけですね。

生活費月40万円の郊外の家計モデルケース

それでは、郊外に3,800万円、74平米のマンションを買った場合に家計がどのようになるかについて、具体的に考えてみましょう。

まず、月々かかる固定費を計算してみましょう。

住宅ローンの金額ですが、頭金が700万円あるので、借入額は3,100万円になります。

3,100万円を金利1.5%で35年固定金利で借りた場合、住宅ローンの返済額は月々約9万5000円になります。

これに加えて、修繕積立や管理費、固定資産税がとられます。これらを平均して、月2万円の支出としましょう。

また、郊外ですので、車も必要かもしれません。

近くにスーパーがなくて、買い物に行くのに車が必須の場合もありますしね。

駐車場代は、郊外なのでそれほど高くないとして、月1万円 としましょう。

また、これ以外に税金やガソリン代などの車の維持費がかかります。

車の維持費を月平均で2万円程度だとすると、車関連の費用は毎月3万円になります。

また、生命保険や医療保険の金額を月1万円、水道光熱費を月1.5万円、通信費を月1万円とします。

固定費の合計は18万円になりました。

月々の支出を30万円だとして、残りの12万円で家計をやりくりすることになります。

ザックリと予算を立てますと、食費5万円、日用品1万円、医療費5千円、レジャー費1.5万円、小遣い4万円といった感じでしょうか。

このような予算にしますと、月々の支出がちょうど30万円になります。

…ちょっとキツいですが、まあ何とかなる家計じゃないでしょうか。

子どもがいると、保育費や食費が増えますので、もう少し生活費はかかりそうですね。

まとめると、郊外に物件を買った場合は、以下のような生活になります。

住宅ローン 9.5万円
修繕積立、管理費、住宅関連の税金 2万円
車関連の費用 3万円
保険 1万円
水道光熱費 1.5万円
通信費 1万円
食費 5万円
日用品 1万円
医療費 0.5万円
レジャー費 1.5万円
小遣い 4万円
支出合計 30万円

生活費40万円の都心部の家計モデルケース

次に、都心部に家を買った場合について試算してみましょう。

物件価格は4,700万円、66平米のコンパクトなマンションを買った場合、家計はどのようになるのでしょうか。

まず、住宅ローンの金額ですが、頭金が700万円あるので、借入額は4,000万円になります。

4,000万円を金利1.5%で35年固定金利で借りた場合、住宅ローンの返済額は月々約12万5000円になります。

郊外に3,800万円の物件を買った場合より、月々の支払いが3万円多いですね。

また、修繕積立や管理費、固定資産税は、郊外の場合と同様に月2万円の支出としましょう。

今回は都心部の物件ですので、車は必要ないものとして手放しましょう。

つまり、車費は0円とします。

また、生命保険や医療保険の金額を月1万円、水道光熱費を月1.5万円、通信費を月1万円として、郊外物件の場合と同じにします。

固定費の合計は18万円になりました。

月々の支出は30万円なので、変動費は12万円になります。郊外にマンションを買った場合と同じ金額ですね。

食費5万円、日用品1万円、医療費5千円、レジャー費1.5万円、小遣い4万円にしますと、月々の支出が30万円に収まります。

…結局のところ、都心部に家を買っても、車さえ我慢できれば郊外に家を買ったときと同程度の生活を送れるということです。

住宅ローン 12.5万円
修繕積立、管理費、住宅関連の税金 2万円
車関連の費用 0万円
保険 1万円
水道光熱費 1.5万円
通信費 1万円
食費 5万円
日用品 1万円
医療費 0.5万円
レジャー費 1.5万円
小遣い 4万円
支出合計 30万円

結局郊外と都心部はどっちがオススメなの?

身も蓋もない言い方になりますが、結局はその人次第です。

車は必要ない!!家も多少狭くていい!!って人は都心部に住むのがオススメです。

8平米ほど家を狭くして車を持たなければ、郊外に家を買う場合と同じ水準の生活を送ることが出来るからです。

特に、勤務地が都心部にある場合は、車を手放して都心部に住むことを検討するといいでしょう。

郊外に家を買ってしまうと、毎日通勤時間が1.5時間とかになりかねません。

毎日、通勤に往復で3時間も時間を使うのはもったいないですよね。

それならば、通勤に便利な都市部に家を買って車を我慢した方がいいという方も多いんじゃないでしょうか。

通勤時間を片道30分まで短縮できれば、郊外に住むよりも毎日2時間も自由時間が増えます。

共働き夫婦の場合は、なおさら勤務地に近い方が良いですね。

子供を保育園に預ける時間も減りますし、何より家事をする時間が増えますから。

一方、郊外に家を買うべきなのはどのような人でしょうか。

「車のない生活なんて考えられない」って人は郊外向きでしょう。

そもそも車を持つ前提なのであれば、都心部に家を買うメリットはあまりないからです。

また、車は金食い虫ですので、車を持つのであれば、物件価格を抑えて月々のローン支払いを節約するべきでしょう。

また、「とにかく節約したい!!」って人も郊外物件がオススメです。

先ほどの試算では、郊外に家を買ったケースで車を保有する前提で家計をシミュレーションしました。

しかし、多少不便でも我慢できるのであれば、郊外に物件を買って車を持たないというのが一番節約になります。

賃貸で両方の生活を経験してから決めるのも○

それでも、「郊外か都市部か決められない!!」って人は、両方に住んでみてから決めるのがいいでしょう。

家を買うとき、あまり検討せずにフィーリングで決めてしまう人って結構多いと思います。

ですが、個人的にはこれは危険なことだと思っています。

家を買ってしまうと、簡単には引っ越しできなくなりますからね。

検討は慎重にすべきなんです。

一度両方に住んでみれば、都市部と郊外の良いところと悪いところが明確になります。

「意外と車がなくても都市部なら不自由しない」とか、「思ったより郊外の方がのんびりしていて住みやすい」とか、意外な一面に気づくかもしれません。

両者のメリット・デメリットを把握した後でどちらに家を購入するかを決めれば、住宅の購入で失敗する確率をグッと減らせます。

また、そもそも必ずしも家を買う必要はありません。

賃貸を前提に、「子供が小さいときは都市部で、大きくなると公害に引っ越しする」なんていう選択肢もアリです。

賃貸であれば、いいとこ取りが出来るわけですね。

まとめ

今回は、家を買うときは郊外がいいのか都心部がいいのかについてお話ししました。

今回の結論は、「少し家が狭くて車がなくても良ければ都市部もアリ!!」です。

家の購入は人生の一大イベントですので、慎重に検討しましょう。