以前、マンションのセールストークに騙されるな!!って話をしました。
マンションのセールストークはウソが含まれる場合があるので、注意が必要です。
住宅の購入は人生で一番大きなお金の決断です。
大切なお金を無駄に失わないためにも、セールストークを鵜呑みにしないようにしましょう。
さて、今回お話しするのは、「セールストークのウソ」の保険バージョンです。
保険にも、実は怪しいセールストークがたくさんあるんですね。
保険は毎月かかるものなので、一度無駄な保険に加入すると、トータルではとんでもないお金になっちゃいます。
例えば、月々たった一万円のムダでも、40年間続けたら480万円にもなります。
ですので、セールストークに踊らされずに必要な保険だけを見極めることが重要です。
「二人に一人がガンになる時代。ガン保険に入っとけば安心です。」のウソ
二人に一人はガンになる、とか言われると不安になっちゃいますよね。
がんは怖い病気ですからね。
50%の確率でガンになるんだったら、がんに備えて保険に入っておかないと怖い!!って思っちゃいますよね。
ですが、「がんは怖い」ってことと「がん保険に入るべき」っていうことは全く別なんです。
ちょっと考えると当たり前なんですが、意外と間違えやすいんです。
例えば、「がんが怖いからがん保険に入った」って人がいたとしましょう。
どう思います?「よくある話じゃん」なんて思っちゃってませんか?
でもこれってすごく変な理由なんです。
だって、がん保険に加入しても、がんが治るわけじゃないですよね?
当たり前ですが、がん保険に入ることで不安が解消されるわけじゃないんです。
なので、「がん保険に入っとけば安心」なんておかしな話なんです。
がん保険で補償してくれるのは、お金だけです。
仮に加入を検討するなら、がんになってお金が足りなくなるのが怖いからですよね。
がん自体の怖さとがん保険の必要性は分けて考える必要があるんです。
つまり、このセールストークは、「ガンは怖い」というイメージと「保険は安心」というイメージを掛け合わせて、「保険に入っておけばがんになっても大丈夫」という錯覚を生み出しているんです。
百歩譲って、「ガンになると二人に一人がお金に困る」んであれば、確かにがん保険に入る意味はあります。
ですが、現実にはがんになってお金に困る人なんそんなにいません。
実際、がんの治療費の平均額ってだいたい30万円くらいなんです。
収入の減少分や治療費以外の支出を考えても、70万円もあれば十分でしょう。
この程度のお金であれば、貯金から捻出できる人がほとんどじゃないでしょうか。
「新入社員は自分の葬儀代の生命保険に入りましょう」のウソ
これもよく聞く保険のセールストークですよね。
実際、僕も新入社員のころにこんなセールストークをされましたね。
ですが、これも鵜呑みにすべきじゃない保険のセールストークですね。
これ、何がおかしいかって言うと、「なんで葬儀代を生命保険で備える必要があるのか?」なんです。
会社の共済会に加入している人は、ほぼ間違いなく葬式用の生命保険なんていらないです。
「死亡弔慰金」名目で死亡時にお金が支払われるので、葬式代程度は賄われるケースが多いからです。
一度ご自身の会社の共済会の内容を確認しておくことをお勧めします。
また、そもそも葬式代って平均で200万円程度なんですよね。
しかも、香典があるので、自己負担は100~150万円くらいでしょうし、家族葬にしたら自己負担は50万円程度にすることもできます。
この程度の金額であれば、新入社員でも数年以内に貯金できる金額でしょうし、親がこのくらいのお金は持っているケースが大半なんじゃないでしょうか。
若い世帯の死亡率を考えると、本当に保険で備えておかなくちゃいけない金額かどうかはかなり疑問ですね。
生命保険って、残された扶養家族が生活に困らないために加入するものです。
葬式代を生命保険で備えるのって、そもそもの生命保険の目的から大きく外れているとおもいませんか?
こう考えると、なんで自分の葬式代をわざわざ生命保険で準備せにゃならんのか不思議ですよね。
「新入社員は自分の葬儀代の生命保険に入りましょう」っていうセールストークは、一見説得力あるように思えますが、実際にはかなり意味不明な内容ですね。
「子供が産まれたら生命保険くらいはかけとかないと」のウソ
これもよくあるセールストークですね。
確かに、子供が生まれると生命保険が必要になる人は少なからずいます。
ですが、「子どもが生まれる = 生命保険が必須」というのは言い過ぎです。
一般家庭でも、ちゃあんと生命保険が必要ない家庭がいるんですね。
生命保険は、みんなが入っているから加入するものではありません。
自分の家庭事情に照らし合わせて、必要であれば加入すべきものです。
ご自身の家計状況を確認し、生命保険が必要かどうかをちゃんと検討しましょう。
まとめ
今回は、保険のセールストークのうち特に注意すべきものについてお話ししました。
セールストークの中には、一見もっともらしく思えるものの、よく考えると内容が支離滅裂のものも存在します。
セールストークは鵜呑みにせず、本当に自分にとってその保険が必要なのかを冷静に考えるようにしましょう。