家計管理

夫婦小遣いタイプの共働き家計管理の欠点

3つ目の家計管理の方法として、夫婦小遣い法を説明します。

夫婦小遣い法は、家計管理が煩雑でないうえに貯蓄も一定額できるという、

3つの家計管理法の中では最も貯蓄に向いている方法です。

 

ですが、小遣い以外の支出部分の管理が甘くなりがちという欠点があります。

それでは、夫婦小遣い型家計管理の特徴についてみていきましょう。

夫婦小遣いタイプの家計管理とは?

夫婦小遣い型家計管理では、夫婦の収入をいったんまとめた後、家計支出と夫婦それぞれの小遣いに分けます。

一般的には、家計支出と貯蓄を行う夫婦共有の口座を用意し、共有口座を夫婦の給料の振込先にします。

そして、その共有口座から、家計支出、夫の小遣い、妻の小遣いを支払っていく、というやり方で家計管理を行います。

図にするとこんな感じです。

 

まず、収入→支出のフローがひとつであることがわかります。家計の収支を把握しやすいため、家計管理がしやすいというメリットがあります。

夫婦小遣いタイプの家計管理の問題点

家計支出の管理が甘くなりがち

夫婦小遣いタイプの家計管理の最大の欠点は、夫婦の小遣い以外の家計の無駄遣いがいつのまにか大きくなりやすいことです

 

この理由は、家計支出を抑えるモチベーションが上がりにくいからです。

家計支出を節約しても「貯金が増える」以外のメリットを感じにくいため、敢えて家計支出を見直していく積極的な理由を見つけにくいんです。

 

例えば、以下のようなシチュエーションを考えてみましょう。

 

共働き家庭のAさんは、現在大手キャリアのスマートフォンを持っているとします。

通信費は月々それぞれ6,500円、二人合計で13,000円にものぼります。

ここで、格安スマホに替えれば月々それぞれ1,500円まで安くなり、月間で1万円程度の節約が見込めることを知ったとしましょう。

 

それでも、敢えて格安スマホに替えない家庭は結構いるのではないでしょうか。

大手キャリアから格安スマホに替えるのは、少なからず勇気がいると思うんですよ。

「回線が遅くなるんじゃないの?」とか、「サポートは大丈夫なの?」とか、色々不安になりますよね?

それなのに、わざわざ格安スマホに替えますか?って話なんですよ。

だって、家計支出を減らしても、自分 (の小遣い)には何の得にもならないんですよ?

自分にメリットが何もないのに、敢えてリスクをとる理由はないですよね?

 

でも、もし通信費を自分の小遣いから出していたらどうですか?

格安スマホに替えるだけで、実質月々の小遣いが5,000円アップ!なんですよ?

この場合だと、ほとんどの人が格安スマホに替えるんじゃないでしょうか。

この辺の意識の差が、どうしても表れてしまうんです。

 

このように、夫婦小遣い制では、自分の小遣い以外の支出の節約に消極的になりやすいです。

特に、夫か妻のどちらかが節約にあまり興味がない場合は、なかなか支出削減が進まない場合があります。

 

 

まとめ

夫婦小遣いタイプの家計管理は、収支が把握しやすいため、比較的貯金しやすい家計管理の方法です。

しかしながら、小遣い以外の支出の部分に意識が向かいづらく、家計支出を削減しにくいという欠点もあります。

これがエスカレートしてしまうと、本来小遣いで支出すべき費目も家計費で計上し始め、共通財布が打ち出の小づち化してしまうことにもなりかねません。

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