家計の節約にも「コスパ」というものがあります。
ここでいう「コスト」とは我慢やストレスといった精神的な負担や労力、「パフォーマンス」とは貯金額です。
つまり、コスパの高い節約を中心に家計の見直しをするのが重要なんです。
コスパが高い節約法とはつまり、ストレスが少なくてたくさんの金額をためられる方法のことです。
って思っている方は、十中八九節約のやりかたを間違ってます。
節約ってもっと簡単で、気軽にお金が貯まるものなんです。
今回は、節約のコスパについて考えてみましょう。
コスパの悪い節約法の例
まずは、コスパの悪い典型的な節約法について例を挙げてみます。
間違ってもこんな節約法に手を出してはいけませんよ!
お風呂の水を洗濯に再利用
お風呂の水を節約…よく聞く節約法かと思います。ですが、すっごくコスパが悪いので、絶対にやってはいけません。
そもそも、水道代ってあまり高くないんですよね。
実際、洗濯一回当たりの水道代ってだいたい20円くらいです。
たった20円しか節約できないのに、お風呂の水を洗濯に再利用するのってメチャメチャ面倒くさいんですよね。
わざわざポンプを買って、水を湯舟からくみあげて、ポンプをしまって、やっと洗濯ができるわけです。
どんなに急いでも10分はかかります。
こんな面倒くさいことを毎日しても、一か月あたりたった600円の節約にしかならないんです。
はっきり言って、労力の割に合わない節約法と言えるでしょう。
エコバッグを買ってスーパーの有料レジ袋を節約
これも典型的なコスパの悪い節約法ですね。
スーパーのレジ袋っていくらしますか?たった3円ですよね。(西友の場合)
毎日買い物しても、月々たった90円です。
こんな誤差みたいな金額を節約するために、わざわざエコバッグを買う必要なんてないですよね。
エコバッグにお金の節約効果はほぼ皆無です。
1円でも安い日用品を探してドラッグストアを何件も回る
シャンプー、リンス、洗剤などの日用品って、ドラッグストアによって結構値段が変わりるんですよね。
同じシャンプーでも、ある店では398円で売っていたのに、別の店では298円だったり・・・
少しでも安い店を探す気持ちはわかりますが、これもコスパが悪いんです。
なぜかというと、買う回数が少ないからです。
例えば、量販店より日用品が30%も安い激安ドラッグストアを見つけたとします。
すごい!!なんてお得なんだ!!って思うかもしれません。
…でも、シャンプーなどの日用品ってそんな毎日毎日買うもんじゃないですよね。
多くても月1~2回くらいしか買わないわけです。
ですので、シャンプー、リンス、洗剤を合わせても、月々せいぜい2000円くらいしかかかりません。
だとすると、30%オフの節約金額って、たったの月600円にしかならないんです。
30%オフの響きに比べて、ずいぶんショボい節約額だと思いませんか?
一般的に、人は割引き率でお得かどうかを判断するらしいです。
でも、重要なのは、割引率ではなく割引額です。
何%引きか、ではなくて、結局総額で何円得になるか、が重要なんです。
ここ、意外と認識していない人が多いんです。
割引率に踊らされると、実際の節約額が大したことないのに、多くの労力を払ってしまうことになります。
余談ですが、これが食費の場合だと話は違います。高コスパな節約になります。
例えば、今まで使ってたスーパーより30%も安い激安スーパーを見つけたとしましょう。
ファミリー層だと食費ってだいたい4万円くらいになりますので、
月々12,000円の節約になります。これは大きいですよね。
結局のところ、月々の支払額が小さい費目を節約しても、たかがしれているということですね。
コスパの良い節約とは
コスパの高い節約を行えば、特に節約しようと意識していなくても、大きな無駄遣いを省くことができます。
高コスパの節約って次の2つの特徴があるんです。
- 節約額 (率ではない)が大きいこと
- 節約にかかる労力・精神的な負担が小さいこと
特に高コスパな節約は、保険の見直し、通信費削減、住居関連費の削減の3つです。
ここでは、保険の見直しを例に「1.節約額」と「2.節約にかかる労力」を見てみましょう。
まずは、1.の節約額についてみていきましょう。
世帯当たりの年間生命保険払込金額は、年額38.5万円 (月額3.2万円)です。(平成27年度 生命保険文化センター調べ)
例えば、生命保険を50%削減できたとすると、月額1.6万円、年額20万円近く削減できます。
ちなみに、miyane家では生命保険をほぼ払っていません。
保険見直しは、支出の削減効果がかなり大きいんです。
次に、2.の節約にかかる労力についてみていきましょう。
保険見直しの労力は、単に解約するだけですね。
本当に必要のない保険を解約したのであれば、精神的な負担・ストレスもゼロですね。
ほぼノーコストなわけです。
まとめ
節約法には、コスパの高いものと低いものが存在します。
家計の見直しを行う上では、コスパの高い節約のみに手を付けましょう。
そうすれば、節約している意識がなく、貯まるお金をかなり増やすことができます。