「いくら貯金すれば安心なのか‥」
貯金生活を始めると誰もが思う疑問ですね。
そして、その答えは人それぞれです。
100万あれば安心!って人もいれば、3000万あっても不安っていう人もいるでしょう。
貯金がいくらあれば安心なのか?に対して答えを出すのは、なかなか難しいように思えます。
今回は、ちょっと違った見方で安全な貯金額について考えてみたいと思います。
安心感を感じるかどうか、といった感覚的な話ではなく、論理的に必要金額を算出します。
ここでは「どんなに長生きしてもお金に困らない」貯金額を安全な貯金額とします。
言い換えると、「人生勝ち組」になるために必要な貯金額はいくらなのか?が今回のテーマです。
結論から言いますと、1億円あれば、100年生きようが、200年生きようが、お金に困ることはありません。
って思ったそこのあなた!
貯金の威力を甘くみすぎです!
貯めた1億をうまく使うことで、半永久的に生活することができるんです。
一億円あればなぜ安全なのか
理由は簡単で、投資収益が生活コストを上回るからです。
もうちょっと噛み砕いて説明します。
手持ちの1億円を株式に投資した場合を考えてみましょう。
ご存知の通り、株式を買えば配当金がもらえます。
配当利回りが3%の株式を購入した場合、1億円の投資で300万円の配当をもらえる計算になります。
税金が引かれても、毎年の手取りは240万円です。
1億円分の株を持っているだけで、毎月手取り20万円が未来永劫貰えるわけです。
手取り20万円あれば、取りあえず飢え死にする心配はないですよね。
と言うことで、1億円の貯金があれば、どんなに長生きしても安全と言っていいでしょう。
と思った方も多いと思います。
ですが、倒産リスクは限り無く低くすることができるので、心配はいりません。
どうすればいいのかというと、ETFを買えばいいんです。
ETFとは、ざっくりいうと数十の上場企業の株式を分散して保有できる上場投資信託です。
…こう言うととても難しそうに聞こえますが、フツーの株を買うのと同じように、証券会社から購入できるので安心してください。
ETFが倒産リスクが限りなくゼロに近い理由は、たくさんの株を同時に保有しているからです。
実際、上場企業数十社が同時につぶれる可能性ってほとんどあり得ないですよね?
ですので、ETFを買って株式が紙切れになるリスクは限りなくゼロに近いんです。
それでは、ETFを買えば、どのくらいの配当金が貰えるんでしょうか?
例えば、米国高配当ETFのVYMを購入した場合、配当金は約3%になります(2018/5/28現在)。
つまり、vymを一億円分購入すれば、倒産リスクを限りなくゼロに近くしたままで、配当金年20万円を受け取れるわけです。
確かに、これならどれだけ長生きしても安全ですね。
どうやって一億もの資産を作るのか?
そうは言っても、普通の会社員が資産一億を築き上げるのはなかなか大変ですよね。
例えば、年間300万円ずつ貯金したとしても、1億円に達成するには34年もかかってしまいます。
でも、株式投資の力を借りれば、1億円貯めるまでの時間をグッと短縮できます。
例えば、アメリカのダウ平均を考えてみましょう。
ダウ平均の過去48年間の平均では、年間約10%の福利で利益を出しています。
その間のインフレ率が4%でしたので、ダウ平均(に相当するETF)に投資すれば、実質的に年利6%の利益を得られるわけです。
では、年利6%で運用しながら年間300万円を投資すれば、1億円貯めるまでに何年かかるのでしょうか。
計算してみると、なんとたったの18年しかかかりません。
つまり、新卒後すぐに年300万円を貯金し、それを全額アメリカのETFに投資すれば、なんと40才時点で資産一億円に到達する計算になります。
共働きであれば、年300万円の貯金は難しくないので、1億円の資産を築くのは決して夢物語ではないことがわかってもらえたかと思います。
宝くじで高額当選を狙うより、よっぽど現実的ですよね。
まとめ
今回は、本当に安全な貯金額がいくらなのかについてお話ししました。
一億円の貯金があれば、手取りで月20万円の配当金がもらえるため、生活に困ることはなくなるでしょう。
また、適切に投資をすれば、40才までに貯金一億円を達成することも夢ではありません。