節約

幼児英語教育にお金をかけまくっても意味がない理由

子供には英語で苦労させたくないって思っている親は多いですよね。

実際、miyaneもそんな親の一人です。

 

僕は社会人になってから大学院に留学した経験があるんですが、英語ではえらい苦労しましたからね。

まず入試に必要なTOEFLっていう英語のテストがあるんですが、それがやたら大変でした。

平日5時間、休日10時間くらい勉強しました。これマジな話です。

もちろん、会社に勤めながらです。

こんな猛勉強を9ヶ月間も続けて、ようやく留学に必要なギリギリの点数がとれました。

大学受験よりも数倍大変でしたね。

 

こんな猛勉強を続けると、英語にかける時間がもったいないなって思えてくるんですよね。

だって、もともと英語が得意な人(例えばアメリカ人とかのネイティブやドイツ人などの英語が得意な国の人)だと、この時間を別のことに使えるわけですからね。

僕も、大学院に入学した後の準備とかに時間をもっと使いたかった訳ですよ。

だって、留学って英語を学びにいく訳じゃないですからね。

 

こうして考えると、英語の習得にやたら時間がかかる日本人って、グローバルな目線でみたらとても大きなハンデを背負ってるんですよね。

だったら、子供の頃に英語教育にお金をかけて、子供に英語の苦労をさせたくないっていう気持ちはとてもよくわかります。

 

ですが、個人的には幼児英語教育にやたらお金をかけるのはおすすめできません。

英語はお金をかければ出来るようになるものじゃないからです。

今回は、なぜ巷の英語幼児教育ビジネスがダメなのかについてお話します。

小学校に入学すれば忘れてしまう

子供の頃から英語に触れるのはとても重要っていう話は誰もが聞いたことがあると思います。

ですので、小学生入学前の時期から子供に英語を学ばせる親が多いわけですね。

英語教育を取り入れた保育園やプリスクールは英語教育への関心が高い家庭に人気がありますよね。

 

ですが、子どものころに覚えた英語というものは、その後も継続的に使っていないと、すぐに忘れてしまいます

例えば、両親の仕事の都合で小学校低学年までアメリカに住んでいた子どもがいたとします。

日本に帰国して数年日本の学校に通えば、ほぼ完全に英語を忘れてしまうそうです。

学んだ英語力を維持するには、それなりの努力が必要なわけですね。

ですので、幼児教育で一時的に英語力が鍛えられたとしても、小学校に入ってフツーの生活を送り始めたら、忘れてしまう場合が多いでしょう。

 

そもそも、「幼少期にちょっと英語をかじっただけで将来英語に苦労しない」なんていうのは、かなり虫のいい話でしょう。

そもそも、ネイティブですら子供のころから大人になるまでずーっと英語に触れているわけです。

学校でも国語 (英語)を学び、勉強し続けて英語の能力を伸ばしているわけですからね。

ネイティブではない我々こそ、相当な努力を継続して続ける必要があるわけです。

 

ですので、幼少期に英語教育を受けたとしても、その後も継続して意識的に勉強しなくてはいけません。

こう考えると、むしろ幼少期に英語教育にお金をかけるのではなく、幼少期から継続して英語を勉強したくなるような環境づくりに力を入れた方がいいでしょう。

例えば、親子で英語を一緒に勉強する時間を毎日とる、などでもいいんじゃないかと思います。

まずはNHKの英語教養番組を一緒に見ることから始めて、子どもが大きくなるにつれてCNNやBBCなどの海外ニュースを一緒に見るようにしていくのも一つの手じゃないでしょうか。

親子で英会話サークルに参加するのもいいですし、自発的に子どもが英語に関われるような環境を作ることの方が幼児教育より重要だと思っています。

英語以外の能力が実は重要

「英語が喋れる = 勝ち組」

みたいな印象ってありませんか?

ですが、厳密に言うとこれは間違っていると思います。

結局、大事なのは本人の能力です。

それは、学力であったり、営業スキルであったり、プレゼンスキルであったり、論理的思考力であったりします。

これらの基本的な能力にプラスアルファとして英語力があれば、メリットは大きいんですが、英語がただ喋れるだけでは大して意味はありません。

 

英語が喋れる人なんて掃いて捨てるほどいます。

当たり前ですが、アメリカ人やイギリス人は全員喋れますからね。

ドイツ人やフランス人だって、大卒であればたいていは英語が喋れます。

日本人が英語がちょっと喋れたからって、大して差別化されません。

これは留学してみると痛いほどよく分かります。

 

ですが、土台となるビジネススキルが別にあれば、話は別です。

例えば技術系の専門知識を持つ場合、英語が出来なければ日本国内の就職先しかありません。

一方、その人が英語スキルを身に着ければ、海外の就職先も視野に入れられるかもしれません。

また国内で働くにしても、海外支社と日本本社を橋渡しする役目だったり、海外のエンジニアと協業する業務であったり、仕事の幅が広がりますよね。

 

つまり、英語力は土台となるスキルのプラスアルファ的な位置づけになるというとらえ方が正しいと思います。

幼少期から伸ばすべきは、まずは土台となる能力です。

数学力であったり、論理的思考力であったり、国語力であったり。

英語力は大変重要ですが、これらの土台となる能力がなくては意味がありません。

まとめ

今回は幼児期の英語教育についてお話しました。

幼児期から英会話学校などに行かせたとしても、その後英語から離れてしまうと、すぐに忘れてしまいます。

英語教育は重要ですが、子供のころにちょっと触れるだけでは不十分で、大人になるまで継続的に勉強できる環境が不可欠でしょう。

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