節約

なぜ貯金がないと損をするのか?

みなさんは貯金をする理由って考えたことがありますでしょうか。

人それぞれ、様々な理由があると思います。

ある人は旅行に行きたいから貯金をしているかもしれませんし、家や車を買いたいから貯金をしているって人もいるでしょう。

老後が不安だからって人もいるでしょうし、ただ何となく貯金している人もいるでしょう。

 

一方、「なんで貯金ってする必要があるのか分からない」って人もいますよね。

だいたいこんな感じの理由じゃないでしょうか。

  • 家や車が買いたいならローンを組めばいい。
  • 若いうちからお金を使って楽しんでおかないと、人生が損。
  • 貯金に励むひとは人生の大切な時間を浪費している。

 

一見すると一理あるように思えますが、彼らの言い分には、「お金がないと損をする」という重大な事実が抜け落ちてしまってます。

資本主義経済には、お金持ちほど得をして貧乏人ほど損をするという大原則があります。

貯金がない人はどんどんお金を搾取され、貯金がある人はどんどんお金がもうかるという仕組みが日本には存在しちゃってるんですね。

それを知らずに、「貯金なんてしなくてもいい」って考えて稼いだだけのお金を使ってしまうのは、とっても大きな損失なんです。

 

今回は、なぜ貯金がないと損をするのか、そしてどのくらい損をするのかについてお話します。

貯金がないと損をする理由

お金がないと支出が増える

まず、貯金がないとムダなお金を払う必要があります。

ムダなお金って何かというと、保険やローンの金利などの費用です。

ここでは、東京在住、40歳で4人家族 (同い年の妻と小学生の子供二人)で貯金が全くないAさんの支出を具体的に考えてみましょう。

 

まずは保険料に関してです。

以前、医療保険やがん保険は70万円の保険があれば必要ないという記事を書きました。

貯金が70万円あれば医療保険は必要ない!!

貯金が70万円あればがん保険が必要ない理由

これって逆に言えば、貯金がなければ保険料を払わなくちゃいけないってことですよね。

つまり、お金がないことで医療保険やがん保険、生命保険などの保険料が発生しちゃってるんです。

では、実際にAさんがどのくらいの保険を払わなきゃいけないのかを計算してみましょう。

貯金が全くないので、Aさんは自分自身と妻に掛け捨ての医療保険・がん保険をかけています。(小学生の医療費は東京では無料なので、子供の保険はいらない)

医療保険が二人分で1万円、がん保険が二人分で5千円とします。

また、貯金が全くないAさんには生命保険も必要です。

3000万円の生命保険掛けているとすると、その保険料は5千円です。

これらすべてを合わせて月々2万円程度、年間で24万円の保険料を払っています。

 

同様に、ローンの金利もお金があれば払わなくてよい支出です。

例えば、車のローン。だいたい3%くらいの利子がとられますよね。

300万円のローンを組んだとして、年間で9万円の金利支払いですね。

さらに、多くの人が住宅ローンを組んでいると思います。

これも貯金があれば支払わなくていいお金ですよね。実際に住宅を即金で買う人もいるわけですからね。

例えば、3000万円の住宅ローンを1%の金利で借り入れた場合、年間30万円の金利支払いになりますね。

もちろん、他にもリボ払いなどがあれば、その金利もムダな支出になります。

 

それでは、総額で年間いくらになっているか計算してみましょう。

先ほど計算した金額をすべて足すと、貯金がないことが理由で払っている無駄なお金は63万円にも上ります。

つまり、「若いうちからお金を使って楽しんでおかないと人生が損」とかいう理由で貯金を怠っていると、 月々5万円以上も支出を増やしてしまうことになっちゃうんです。

月5万円のムダな支出って、かなりもったいないと思いませんか?。

お金があると収入が増える

お金がないとムダな支出が増えてしまうことをお話ししましたが、では逆にお金が貯まっているとどうなるんでしょうか?

今度は逆に収入が増えるんです。

それでは、貯金がないAさんとは対照的に、3000万円の貯蓄があるBさんを考えてみましょう。

 

Bさんは、手元にある3000万円を運用することで、投資収入を得ることができるんですね。

例えば、リスクを取って株式投資にした場合を考えてみましょう。

投資利回りを3%と仮定すると、年間90万円もお金が入ってくることになります。

 

貯金があるかないかだけで、年間90万円も収入が違ってくるんですね。

転職や昇給で0万円も今の年収より給与アップをするのは至難の業ですよね。

お金を持っていることの経済効果って、思いのほか大きいんです。

結局、貯金しない人の方が年間150万円損をする

このように考えると、貯金があるBさんは、貯金のないAさんより支出が63万円少なく、収入が90万円多いってことになります。

つまり、年間で153万円も家計に余裕があるんです。

 

これだけの違いがあれば、海外旅行などのレジャーにお金をかけることもできます。

子供が大学に入学したとしても、学費や仕送りの面で苦労することもなくなるでしょう。

また、余った153万円をさらに貯金して投資に回していくことで、投資収益をどんどん増やしていくこともできます。

 

貯金をするということは、将来の支出を減らすだけでなく将来の収入を増やす効果もあります。

若いうちに貯金をしておけば、将来経済的なゆとりが大きくなります。

反対に、若いうちにお金を浪費してしまうと、将来家計を圧迫することになりかねません。

このように考えると、若いうちから貯金をした方が、人生を豊かに過ごせることが分かると思います。

まとめ

今回は、貯金しなければ将来経済的に大きな損をするということをお話しました。

貯金がなければ、保険やローン金利などの本来払わなくてよいお金を払わなければなりません。

反対にお金があれば、投資収益が発生することでむしろ収入を増やすことができます。

 

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