投資

バブルがとても怖い理由

僕は投資をする上で一番怖いのがバブルだと思っています。

例えば、株式投資を考えてみましょう。

このサイトでは何度かお話ししていますが、株式はれっきとした投資です。

会社側配当金をだしたり自社株を購入したりして、稼いだ利益を株主に還元してくれるからです。

ですので、株主は会社が儲け続ける限り資産を増やすことが出来るわけです。

ここに株主が儲かる仕組みがあります。

 

ですが、怖いことに株式投資にもバブルは存在します。

株式バブルとして有名なは南海泡沫事件の当時の株価推移を見てみましょう。

大幅に株価が上昇した後急落し、最終的には元の株価よりも低い価格で落ち着いてますね。

つまり、株価が頂点をつける前に売った人だけがもうけることができて、株を持ち続けてしまった人は損をしてしまったわけです。

ここにみんなが儲けられる仕組みはありません。

うまく売り抜けられた人だけが儲かる、ギャンブルになってしまっています。

つまり、バブルに巻き込まれると、本来投資であるはずの株式が、ギャンブルに様変わりしちゃうんです。

 

今回は、バブルがなぜそんなに怖いのかについてお話します。

株価が上がり続けると信じてしまう

バブルの場合、急激な上昇とちょっとの下落を繰り返しながら株価が上がっていきます。

ですので、仮に株価が下落しても「株価の落ち込みは一時的なものですぐにまた大きく上昇する!いつものことだ」って信じこんじゃうんですよね、自分の経験上。

後からみると、バブルの頂点ってすごくわかりやすいんですけどね。

でも実際にリアルタイムで取り引きしてると、いつが売り時かってなかなか判断が難しいんです。

 

 

ですが、バブルはいつか必ず崩壊します。

先ほどの南海泡沫事件の株価推移で見たように、バブルが崩壊すると株価は一気に下落します。

このようなバブルの特性を考えると、「株価がちょっと下落しても、すぐに上昇トレンドに戻る」と信じ込んでしまうことがどれだけ怖いかがよく分かります。

バブルがはじけてしまってもう二度と今の株価に戻ってこないにもかかわらず、いつか上昇することを信じて株を持ち続けてしまうからです。

このような投資家は、本当にバブルが崩壊した気付いたときには、多額の損失を抱えていることでしょう。

儲け損なうのが怖くなり、無謀な取り引きを始める

バブルが怖い二つ目の理由は、「買わないと損した気になる」心理です。

例えば、次のような状況を考えてみましょう。

ちょうど1年前、仮想通貨がはやり始めていた時期に、ある通貨に投資をしようかどうか悩んでいたとします。

熟考した結果、とりあえず1万円だけ仮想通貨を買って、様子をみることにしました。

その後、その通貨が値上がり続け、今では当時の価格の10倍になっており、しかも最近も上がり続けているとしましょう。

こういう状況に直面すると、みなさんはどのように感じますか?

多分、「もっと買っておけばよかった!」と後悔するんじゃないでしょうか。

1年前に買った1万円は今10万円になっていますが、もし100万円分買っておけば、今は1000万円!!になっているはずですからね。

なんとなく損した気分になりませんか?

「儲け損なった!もっと買っておけばよかった!!次こそは!!!」って考えて、今度は仮想通貨に多額の現金を投資したくなる人も多いでしょう。

中には、ほとんど全財産を仮想通貨につぎ込んでしまう人もいるかもしれません。

 

ですが、バブルはいつかはじけることを忘れてはいけません。

このような無謀な取引は、いつか必ず大きな損失になって返ってきます。

もし貯金のほとんどすべてで仮想通貨を買ってしまい、バブルがはじけてしまったら…

本当に悲惨ですよね。

実際、南海泡沫事件 (18世紀のイギリスで起こった株式バブル)では、多数の投資家が破産したという記録が残っています。

欲に目がくらんで無謀な取引をしてしまうと、いつか身を滅ぼすということを忘れないようにしましょう。

売ろうと思ったときに売れない

バブルは一言で言うと、壮大なチキンレースなんです。

なぜなら、バブルははじける直前が一番急激に上昇する一方、一度下落がはじまるとなかなか売れないからです。

当たり前の話ですが、買ってくれる人がいないと売ることってできないんですね。

これは、投資先が株式だろうが仮想通貨だろうが、なんだって同じなんです。

バブルの崩壊後は急激に価格が下がりますが、この理由って多くの人が売ろうとする一方、買おうとする人がほとんどいないからなんです。

急激に価格が下落している最中は、取引がほとんど成立しないんです。

つまり、一度バブルの頂点を逃すと、次の売り時は価格が大幅に下落した後になるんです。

 

このように、バブルには売ろうと思ったときに売れないという怖さがあります。

一度バブルが崩壊してしまうと、どんどん価格が下がっていく様を指をくわえて見ていることしかできないんですね。

まとめ

今回は、バブルの怖さについてお話しました。

バブルに巻き込まれてしまうと、投資をしているつもりでギャンブルをしてしまうことになります。

さらには、売ろうと思っても売れなかったり、少しでも儲けを大きくしようと無謀な取引をしたくなるなど、バブルには特有の罠があります。

大事なお金をドブに捨てないように、冷静に投資をするように心がけたいものですね。

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