家計管理を考えるうえで、意外と大事なのが自己啓発費の節約なんです。
自己啓発費って使うことに罪悪感が全くないので、いつのまにか支出が膨大になっちゃうんですよね。
家計の中で聖域化しやすいんです。
特に共働きの場合は、夫婦両方とも社会人なんで、自己啓発費に歯止めがかからないと、毎月えらい金額の出費になってしまいます。
今回は、自己啓発費の中でも英語学習についてお話します。
会社にもよるかもしれませんが、社会人になると英語が必要になる機会って意外と多いですよね。
ですが、英語学習って普通にやるとお金が結構かかるんですよね。
英会話教室とかに行くと、半年で30万円とかザラですからね。
なんとかお金をかけずに英語が上手くなりたい!!って人も多いんじゃないでしょうか。
どうすればムダなお金を使わずに英語が上達できるのか?
そんな疑問に、実は英語圏に正規留学経験があるmiyaneが答えます!!
miyaneはもともと英語が大の苦手なんですが (実は今もそんなに得意じゃないです)、数年前に英語を頑張って勉強して、修士学位を取れるまでに上達しました。
その際、色々な英語学習を経験しましたが、コスパが高かったもの、ほとんどやっても意味ないもの、様々なものがありましたね。
今回は、英語を学習する上でお金をドブに捨てる3つのNG行動についてお話します。
英語学習でお金を無駄にするNG行動
基礎力がないのにいきなり英会話学校に通う
まずやりがちなのが、とりあえず英会話学校に通い始めることですね。
これは絶対にやめてください。
ほとんどの場合でお金が無駄になります。
そもそも、英会話学校って何のために行くのか?についてお話します。
英会話学校って、英語の基礎力を向上させるために行くんじゃなくて、そこそこ基礎力がある人が実践的なコミュニケーション能力を上げるために行くものなんです。
ここ、重要です。「英会話学校に行けば、英語力が上がる」って思っている人が多すぎます。
断言しますが、この考え方は間違っています。
そもそも基礎力がない人が英会話学校に通ってもお金の無駄です。
じゃあ、英会話学校に通う意味がある人ってどの程度の英語力を持っている人なのか?
個人的には、既にそこそこ英語が話せる人だと思っています。
「多少たどたどしくとも英語で多少のコミュニケーションが取れる」っていうのが英会話学校に通う意味のある最低限のレベルじゃないでしょうか。
(あんまりTOEICの点数で語るのは好きじゃないんですが)TOEICの点数で言うと、最低でも800点くらいはないと英会話学校に通う意味はないですね。
というか、それ以下の英語力の場合、英会話学校に通わずに自分で練習した方が圧倒的に効率がいいです。
ここは英語学習法のブログじゃないので詳しくは述べませんが、スピーキングに関しては、基礎力がない人は15/45トレーニングが一番効率がいいです。 (お題に対して15秒考えて、45秒話すってトレーニングです)
英会話学校に通う前にまずはこれを一日30分でもいいので続けましょう。
また、リスニングに関しては、TOEICとかTOEFLの教材がそこら中にあるので、それを片っ端から聞いた方が英会話学校に行くより効果が高いです。
ただ、英会話学校に通う方の大部分が、このようなレベルに達していないと思います。
敢えてもう一度言います。基礎力がないのに英会話学校に通うのはお金の無駄なので、絶対にやめておきましょう。
例えるなら、野球を始めて1か月の人がいきなり練習試合をやるようなものです。
どんなに練習試合をやろうと、そもそもバットの振り方が正しくなければ絶対に上達しませんよね。
英語もこれと同じです。まずは英語の基礎力を鍛えるのが何より先決です。
英会話学校に通うのはなんとなくカッコいいので、惹かれる気持ちもわからなくはないですが、基礎力が足りない人はグッとこらえて、まずは地道な勉強から始めましょう。
ネイティブ講師にこだわる
英語を学習しようとする人に多いのが、「ネイティブ講師じゃないとイヤだ」っていう謎のこだわりです。
ネイティブ講師の方が圧倒的に人件費が高いので、ネイティブ講師にこだわるとどうしてもお金がかかってしまいます。
個人的には、ネイティブ講師にこだわる意味はほぼないと思っています。
その理由は、日本人が英語を使うケースを考えると、ネイティブの人よりノンネイティブの人と話す場面の方が圧倒的に多いからです。
そもそも、英語ってグローバル言語ですよね。
「グローバル言語」っていうのは、「世界中で通じる」って意味ですよね。
世界では、ノンネイティブも含めてありとあらゆる人が英語を話すんですね。
ちなみに、miyaneが通っていた大学院は英語圏にあるんですが、その半分以上は留学生でしたよ。
留学中のクラスメートのことを思い出すと、ドイツ、フランス、スペイン、チェコ、南アフリカ、イギリス、アメリカ、インド、中国、台湾・・・本当にいろいろな国の人が英語をしゃべっていました。
また、会社でも英語を使う機会がありますが、話す相手のほとんどはノンネイティブの人です。
最終的にはノンネイティブの人と英語でコミュニケーションをとるんですから、講師が絶対ネイティブである必要って本当にあるのか?って話なんですよね。
また、ネイティブ講師にこだわる人によくありがちなのが、「いつかはネイティブみたいに英語をしゃべりたいから」っていう動機なんですね。
これについてもはっきり言います。ムリなんであきらめましょう。
子供のころから相当な時間英語に触れていた人じゃない限り、ネイティブみたいに英語を話すのはムリでしょう。
特に、20歳を超えてから本格的に英語を勉強しだすような人にはまずムリです。
これ、考えてみれば当たり前なんですね。
日本語を話す外国人って、やっぱりどうしてもなまってますよね。特に大人になってから日本に来た人は。日本に何十年住んでいようが、どうしてもなまりってとれないですよね。
このように、自分が育った言葉のなまりを完全に消すのって、ほとんど不可能なんです。
むしろ日本人でもそうですよね。大阪出身の人ってどうしても大阪なまりですよね。標準語でしゃべってても、どうしてもアクセントがちょっと違いますよね。中にはアナウンサーとかで頑張って完全になまりを消した人もいますが、「相当の努力をした」ってよく言ってますよね。
日本語の方便のなまりを消すのがこれほど大変なのに、日本人が日本語なまりを消してネイティブのようにしゃべるのは、絶対に不可能です。
最後に、そもそもネイティブって何なのか?って話をします。
ネイティブ英語っていうと、アメリカ、イギリス、オーストラリアあたりが挙げられますかね。
で、アメリカ人とイギリス人の知り合いから
- アメリカ人曰く、イギリス人は何をしゃべっているのか分からない (発音が全然違う)
- イギリス人曰く、アメリカ人の英語は間違っている (とイギリス人は思っている)
- アメリカ人曰く、オーストラリア人の英語は田舎者がしゃべっているみたいに聞こえる
って話を個人的に聞いたことがあるんですね。
ね、面白いでしょ?
同じ英語なのに、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語は全然違うものなんですね。
一口にネイティブ英語って言っても、これだけ違うんです。
しかも、イギリス英語とアメリカ英語では単語の綴りも違いますしね。colourとcolorとか。
「何がなんでもイギリス英語のRPをマスターしたい!!」とかいう特異な方以外は、ネイティブ講師にこだわる必要はほぼないでしょう。
高額な英語教材に手を出す
高額な英語教材に手を出すのもやめておきましょう。
英語を本格的に勉強しだすと痛感しますが、英語って実際に勉強した時間が重要なんですね。
何が言いたいかというと、「少ない時間で圧倒的に効率的に英語が話せるようになる」みたいな方法って、英語学習に限ってはないんです。
少なくとも、個人的にはそんな魔法のような方法を知りません。あればぜひ教えてもらいたいものです。
例えば、「聞くだけで話せるようになる」なんて教材がありますが、そんなワケないです。
英語の「聞く」「話す」「書く」「読む」はそれぞれ別の能力です。
「話す」ためには話す練習が、「書く」ためには書く練習が必要なんです。
だって、アメリカ人にも話せるけど読み書きはできない人っていますよね?
アメリカ人だって、何もしなくても読み書きできるようになったわけじゃなくて、学校で勉強して初めて読み書きできるようになるんです。
スピーキングもそうです。アメリカ人が英語を話せるのは、子供のころに英語を話す練習を自然としているからです。
こう考えると、聞くだけで話せるようになるなんて、絶対にありえないですよね。
英語学習をなめている方ほど、このような高額教材に手を出してしまう場合が多いように思います。
そもそも、ネイティブも0歳児から十数年かけて英語を習得してきたことを忘れちゃいけません。
言語を習得するには途方もない時間がかかるんです。
ですので、「〇か月でネイティブ並み」とか「〇〇するだけ」みたいな宣伝をしている英語教材は絶対に買ってはいけません。お金の無駄ですから。
まとめ
今回は、英語学習でムダなお金を使わない方法についてお話しました。
英語を話せるようになりたいと思っている方は多いと思いますが、やり方を間違えるとお金がかかるだけで大して上達しないのが英語学習です。
英語の基礎力がないのに英会話学校に通ったり、胡散臭い高額英語教材を買ったりするのはお金をドブに捨てる行為です。
英語学習に対して真摯に向き合い、地道な努力を続けるのが一番の近道です。