お金を貯めるのに必要な力ってなんでしょうか?
買いたいものを我慢する忍耐力、より多くのお金を稼ぐ経済力…色々な答えがあると思います。
ですが、貯金するのに最も重要なのは、貯金に対する意識と、節約能力だと僕は思っています。
いくら忍耐力があっても、目標もなくやみくもに節約生活を送るのはつらいものです。
また、どんなに収入があっても、節約知識が無ければお金は貯まりません。
何億も稼いだスポーツ選手が引退後数年で破産した…なんて事例は腐るほどあります。
お金を多く稼ぐことよりも、支出を管理する能力の方が何倍も重要です。
今回は、あなたの貯金力の診断についてお話したいと思います。
貯金意識と節約能力を、レベル0からレベル4までの5段階に分けてみました。
さて、あなたの貯金力はどの程度でしょうか?
あなたの貯金意識はどのくらい?
それでは、まずはあなたの貯金に対する意識の強さについて診断しましょう。
レベル0:毎月の収入が分からない
毎月いくらの給料を貰っているのかが分からない…そんなあなたは、貯金への意識はゼロでしょう。
「自分の収入がわからない奴なんている訳ないじゃん」って思った方もいるでしょうが、そんなことありません。
共働き夫婦には、このタイプは結構多いです。
「自分の収入は知ってるけど、パートナーの収入は知らない」っていうタイプですね。
特に、夫婦別財布で家計管理している家庭は、要注意です。
共働き夫婦別財布制の家庭は、お互いの収入を知らなくても生活できちゃいますからね。
「お互いがちゃんと貯金してるだろう」なんて思って無計画に家計管理していたら、数年後マイホームを買おうとしたときに、お金がぜんぜん貯まってなかった、なんて話をきいたことがあるんじゃないでしょうか。
計画的に貯金をする上で、家庭の収入を把握することは大前提です。
小手先の節約法を試す前に、何よりもまず一家の収入を把握しましょう。
レベル1:現在の貯金額が分からない
毎月の収入は把握しているけど、今現在いくら貯金があるか分からない…
そんなあなたの貯金意識はまだまだひよっこレベルです。
今自分がどれだけのお金を持っているかは、今後の貯金計画を考える上で最優先で知っておくべきことの一つですから。
それでは、自分の貯金額を常に把握しておくには、どうしたらいいんでしょうか。
「通帳見りゃいいじゃん」って言われればそれまでなんですが、面倒で銀行口座の記帳をしていない人は結構多いんじゃないでしょうか。
銀行に通帳を持って行って記帳するのは、面倒くさいですからね。
そこでオススメなのが、オンラインバンキングを使うことです。
オンラインバンキングであれば、スマホやPCでいつでも自分の貯金残高を確認できます。
いちいち通帳に記帳する必要がないので、ズボラな人に向いたやり方ですね。
また、オンラインバンキングはやっているけど、銀行口座が多すぎて総額が分からないという人もいるかもしれません。
確かに、口座が複数ある場合は、全部の口座の残高を調べて足し合わせなければ自分の貯金額が分かりません。
口座が5つや6つもあれば、残高を調べて足し合わせるのはかなり面倒なので、自分の貯金額を把握するのは難しいですよね。
こんな場合は、マネーフォワードをオススメします。
マネーフォワードでは、自分の口座情報を登録しておけば、自動で口座残高を合計し、自分の資産額を表示してくれます。
しかも、証券口座にも対応していて、時価を試算額に足してくれるというスグレモノです。
口座の数が多い方は、ぜひマネーフォワードを使ってみましょう。
口座管理が楽ちんすぎて、びっくりすると思います。
レベル2:毎月の収支が分からない
毎月いくら貯金ができているか、把握していますか?
毎月の貯金額を知るには、ざっくりとした毎月の支出を知る必要がありますからね。
毎月の収入と現在の貯金額を知っていても、支出を把握していない家庭は多いんじゃないでしょうか。
家計簿をつけていれば毎月の収支を把握できますが、家計簿はとても面倒くさいですからね。
家計簿なんてつけたくない!!って人も多いでしょう。
実は、家計簿をつけなくても簡単に毎月の収支を知る方法があります。
それは、先ほどご紹介したマネーフォワードを使う方法です。
やり方は簡単、毎月貯金残高をチェックするだけです。
今月末の資産残高から先月末の資産残高を引き算すれば、今月の収支が計算できます。
とっても簡単でしょ?
これなら、わざわざ家計簿をつけることもなく、簡単に貯金意識を高めることができます。
レベル3:年間の貯金目標と実績を把握している
次のレベルは、年間の貯金目標があるか?また目標に対する進捗を把握できているか?です。
そもそも貯金目標を立てずに節約に励んでいる場合がありますが、僕はあまり好ましくはないと考えています。
なぜなら、目標を立てないと節約生活がリバウンドするからです。
毎月毎月頑張って貯金に励んでくると、どうしても気が緩んできます。
例えば、「毎月10万円、半年間も貯めているんだから、ちょっと贅沢してもいいんじゃない?」なんて思っちゃいがちですよね。
でも、ちょっと貯めては使い、ちょっと貯めては使いを繰り返すと、いつまでたってもお金は貯まりません。
ですが、例えば、1年に100万円貯める!!という目標があれば、「年末までにあと40万円貯めなきゃ」って思うことができるので、節約のリバウンドを防ぐことができます。
また、年間目標を立てても、達成状況を随時確認しなければ意味はありません。
ですので、適宜貯金の進捗状況を確認する習慣をつけましょう。
といっても、多くても月一回で十分ですし、半年ごとでも構いません。
貯金目標の進捗は、マネーフォワードを使うと簡単です。
現在の貯金額から年初の貯金額を引き算すれば、今年の貯金額がすぐ分かります。
レベル4:長期的な貯金目標(ライフプラン)を持っている
もしあなたが、長期的なライフプランを持っており、それに沿って貯金を進めているのであれば、あなたの貯金意識はもはや最高レベルでしょう。
ここでいうライフプランとは、例えば次のようなものです。
- 現在35歳で、5歳の子供が一人いる
- 現在の貯蓄は550万円
- 退職金は貰えないものと考えている
- 子どもは大学に行かせるつもりなので、大学入学の13年後までには500万円ほどを教育費として貯めておきたい
- また、25年後の定年退職時には老後資金として最低でも3,000万円は用意しておきたい
- 働けなくなった時の備えとして、貯金額は500万円以下にならないようにしたい
以上を満たす貯金計画として、例えば次のような貯金計画を持っていればOKです。
- 子どもが小学校卒業までの7年間は貯め時なので、年間150万円を貯金する
- 子どもが中学校から高校卒業までの6年間は、年間50万円の貯金
- 子どもが大学の4年間は、仕送りが必要になるかもしれないので、年間0万円の貯金を想定しておく
- 子どもが大学卒業後から定年までの8年間は、年間200万円を貯め、老後資金を準備する
確かに、ライフプランがしっかりしていれば、将来お金に困ることはなくなりそうですね。
ですが、このようなライフプランを立てるのはなかなか難しいですよね。
だって、収入や支出、子供の数や必要な教育費は家庭ごとに全然違いますからね。
他の家のライフプランは全く参考にならないんです。
ですので、自分自身で一からライフプランを作らなければならないんですが、なかなかハードルが高く、何から手を付けたらいいか分からないって言う人も多いでしょう。
そんな方にオススメなのが、保険の無料相談を利用する方法です。
保険の無料相談では、まずライフプランを作って、それに必要な保障を考えていくという流れになります。
ですので、保険の無料相談を利用すれば、自身のライフプランをFPの人と一緒に作れるわけですね。
しかも、保険の見直しもできるので、一石二鳥です。
あなたの節約力は?
次に、あなたの節約能力に関する診断をしてみましょう。
レベル0:リボ払いやサラ金に手を出している
クレジットカードのリボ払いやサラ金に手を出している方は、節約力は皆無でしょう。
これらの借金は利子がとても高いため、どんどんお金が吸われていくので、一刻も早く全額返済しましょう。
さもなければ、雪だるま式に借金が増えていって自己破産一直線…ということにもなりかねません。
例えば、サラ金で100万円の借金をした場合、1年間に大体15万円もの利子がかかってしまいます。
何もしなくても、ただ借金を放っておくだけで、これだけのお金が飛んでいくわけです。
額が増えていくと、サラ金の返済をするためにさらにサラ金に手を出し…という悪循環になってしまいます。
こうなると、自己破産一直線です。
同様に、リボ払いもとっても危険なんです。
「毎月支払額が一定になるから楽ちん♪」なんて呑気なことを言っていてはいけません。
リボ払いもサラ金と同様に、15%もの金利を取られてしまいます。
しかも、毎月の支払額が一定に抑えられているんで、ローンの総額を意識しにくいんですよね。
欲しいものをリボ払いで買っていたら、いつの間にか100万円単位のローン総額になっていた、なんてことも起こりえます。
もし、あなたが既に複数のクレジットカードで100万円単位のリボ払いをしていたら、家計破綻はすぐそこまで迫ってきています。
リボ払いやサラ金に手を出している人は、小手先の節約に走る前に、まずは借金の返済を最優先しましょう。
レベル1:家計の見直しは固定費が最優先だと知っている
よく、節約と言えば光熱費や食費、家族のお小遣いにまず手を付ける人がいますが、それは完全に間違っています。
家計の見直しは、まずは固定費から始めるべきです。
もし、「節約は固定費が最優先」ということを知っているのであれば、あなたには少なからず節約力があると言っていいでしょう。
節約において、固定費が重要なのは、コストパフォーマンスが高いからです。
光熱費や食費、家族のお小遣いなどの変動費を節約すれば、何かしら生活に不便を感じるでしょう。
食費を削るために毎日の食事を少しだけ質素なものにしたり、小遣いを減らされたために趣味に使うお金が減ったり…
どうしても我慢が必要になってしまいます。
ですが、固定費の節約には大して我慢は必要ありません。
例えば、保険を節約しても、普段の生活レベル全く変わらないですよね。
スマホを格安スマホに変更することも同様です。月々の支払額は減りますが、使い勝手はたいして変わりません。
また、変動費より固定費の方が節約効果が大きいのも特徴です。
光熱費を1か月5000円節約するのはとても大変ですが、保険の見直しは簡単に1万単位の節約ができてしまいます。
通信費も、格安スマホに変えるだけで簡単に家族一人当たり月5000円の節約になります。
このように、固定費の節約はコスパが高いので、真っ先に見直しをすべき項目です。
レベル2:保険の見直し、格安スマホの検討をしたことがある
「固定費の見直しが効果が高い」と知っていても、実際に行動に起こさなければ意味はありません。
ですので、実際に固定費の見直しをしたことがある方は、もう一段階節約力のレベルは高いと言えるでしょう。
特に、固定費の節約効果の高い保険と通信費の見直しをしたかどうかは重要な目安となります。
保険の見直しはまず第一に取り組むべき項目でしょう。
保険の世帯当たりの払込額は、平均で3万円程度という調査もあります。
かなり家計に占める割合はおおきいですよね。
ですが、意外なほど保険が本当に必要な世帯は少ないのが現実です。
例えば、貯金が100万円程度あれば、医療保険もがん保険も必要ありません。
また、保険の節約は、保険の無料相談を使えば簡単に見直しできるので、節約しやすいという側面もあります。
保険の節約に関しては、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
通信費の節約も節約効果が大きいのでオススメです。
大手キャリアのスマホでは、大体月々7,000円くらい支払っている方が多いでしょうが、格安スマホにすれば月々2,000円程度になります。
格安スマホに替えるだけで、家族一人当たり5,000円も節約できます。
家族3人で格安スマホを導入すれば、それだけで月々1.5万円の節約です。
僕も格安スマホを使っていますが、ほぼ不自由は感じていませんので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
レベル3:住居費、引っ越し代などの値段交渉をしたことがある
知っていましたか?住居費や引っ越し代は値段交渉できるんです!
賃貸物件を探すときは、契約書にハンコを押す前に家賃交渉をしましょう。
(新築中古を問わず)マンションを購入するときは、値下げ交渉をしましょう。もしくは、即断せずに売れ残り物件が出てくるまで待つのも手です。
引っ越し代は、合い見積もりは絶対!他の業者にも見積もりを依頼していることを伝え、値引き交渉を有利に進めましょう。
【住居費を節約する裏ワザ】賃料の交渉をして家賃の値下げをしよう
他にも、結婚式の費用も値引きできるので、ぜひやってみましょう。
レベル4:適切なリスク管理の元、投資をしている
節約の上級者になってくると、お金を貯めるだけでなく、殖やすことを考えるべきでしょう。
ですが、ここで重要なのは「適切なリスク管理」が出来ているかどうかです。
投資をするのはとても簡単です。
株式投資やFXはネットで口座を開くだけですぐに取引できてしまいます。
不動産投資も、今や投資顧問会社が営業をしかけまくっているので、投資を始めること自体は簡単でしょう。(利益が出るかどうかは別ですが)
ですが、「適切に」投資をするのは想像以上に難しいものです。
自分ではうまく投資をしているつもりでも、いつの間にかギャンブルまがいのことをしている人は相当数いるんじゃないでしょうか。
もしかしたら、自分がギャンブルをしていることに気づいていない方も多いかもしれません。
投資は資産を殖やすうえでとても有効な方法ですが、やり方を間違えればあっという間にお金を失くしてしまう、諸刃の剣でもあります。
10年、20年と長期にわたって着実に資産を殖やすことができて、初めてこのレベルに達していると考えた方がいいでしょう。
まとめ
今回は、貯金力の診断に関してお話しました。
あなたの貯金力はどうだったでしょうか?
「貯金意識、節約力ともにレベル4だった!」という方もいれば、「節約力はあるのに、貯金意識が足りない…」という方もいるでしょう。
今回の診断結果をもとに、自分に足りないものを身に着ければ、必ずや今まで以上に節約上手になれるでしょう。