ペットを飼っている方の中には、ペットの医療保険に入るべきかどうか気になっている方も多いんじゃないでしょうか。
特に(人間の)医療保険に加入している場合は、ペットにも必要なんじゃないかって思っちゃいますよね。
一方、さすがにペットなんだからそこまでお金かからないんじゃないの?とも思いますよね。
先に結論を言いますと、ペット保険の加入は不要でしょう。
理由は次の2点です。
- 貯金が40万円ほどあればペット保険は必要ない
- 40万円の貯金がない人は、ペット保険を検討するよりむしろむしろペットを飼うことを考え直した方がいい
それでは、ペットの保険について具体的に見ていきましょう。
ペットが病気になったらそもそもいくらかかるの?
以前の記事で、(人間の)医療保険は必要ない場合が多いことをお話ししました。
医療保険が必要な人が少ない理由は、端的に言うと日本の公的医療保険がとても充実しているからなんですね。
じゃあ、ペット保険はどうなのかというと、ペットの公的医療保険なんてないんです。
なので、もしペットが病気になった場合は、全額自己負担になります。
こういう話を聞くと、ペットの医療費はとてもお金がかかるんじゃ?って不安になりますよね。
では、ペットの医療費って実際どの程度かかるんでしょうか。
日本獣医師会の調査によると、ペットにかかった医療費の最高額は
- 平均で5万8993円
- 全体の4.3%は30万円以上40万円未満
です。
つまり、40万円程度あれば、ペットの医療費は賄えるってことですね。
ペット保険が不要な理由
ペットの医療費は、大体40万円あれば賄えるので、40万円程度の貯金があれば、ペット保険は不要です。
さらに、そもそもペット保険は仕組み上メリットが少ない保険になっているので、なおさら加入する意味はあまりないでしょう。
ペット保険に入っていても結局医療費は必要
ペットの医療費40万円って聞くと、「意外とお金がかかるな」と思った方もいるんじゃないでしょうか。
そんなにかかるならペット保険に入っといた方がいいんじゃないか、って思った方もいるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
ペット保険に入っておけば医療費の心配はないかというと、そうじゃないんです。
ペット保険って、「かかった医療費の50~70%を支給する」っていう仕組みなんですね。
つまり、ペット保険に入っていても、医療費の自己負担分は発生するんです。
例えば、医療費の50%を負担するペット保険に入っており、医療費に30万円かかった場合だと、自己負担は結局15万円もかかります。
70%のペット保険でも9万円の自己負担です。
保険に入っていても、結構大きい負担ですよね。
仮にペット保険に入っていたとしても、結局10~15万円程度のまとまった金額を準備しておく必要があります。
ペットの医療費が確保できないならそもそも飼うべきではない
ペット保険に加入していたとしても、結局のところかなりの自己負担が発生してしまいます。
このように考えると、そもそも医療費を準備できない経済状況の方は、ペット保険を検討するより、むしろペットを飼うこと自体を再考した方がいいでしょう。
まとまったお金がなければ、ペットに満足のいく医療を受けさせてあげられない可能性があるからです。
ペットの健康を守るのは飼い主の義務です。
お金がなければ、その義務を守ることはできません。
お金がないのにペットを飼うことを検討している方は、この点をもう一度よく考えてみた方がいいです。
ペットを買うときにローンを組むなんてもってのほかですね。
ペットを飼うために借金をしている人が、場合によっては数十万円かかるペットの医療費を工面できるとは到底思えないからです。
まとめ
今回は、ペットの医療保険についてお話しました。
まず、保険としては、貯金が40万円以上あればペット保険は必要ありません。
そして、貯金が40万円以上ない方は、そもそもペットを飼うことを検討してはいけません。
今後ペットがけがや病気をした際に、満足のいく治療を受けさせることができなくなってしまうからです。