お金に関する不安が募ると、ついつい目の前のことから節約を始めてしまうものです。

とか、

といった行動を取ってしまっていませんか?
残念ながら、こういった行動をとっても、お金が貯まるようにはなりません。
なぜなら、これらはとても微々たる節約だからです。
上手にお金を貯めるには、節約のコスパを意識することが必要です。
目の前のムダを節約するのではなく、効果の大きいものから節約を始めるのが貯金のコツです。
よくある節約NG行動5選
それでは、コスパの悪いNG節約法について見ていきましょう。
もしかしたら、あなたも効率の悪い節約努力をしているかも!?
節水を心がけて食器を洗う
そもそも、水道代って大してお金がかからないんですよね。
月々2~3000円程度じゃないでしょうか。
家計に占める割合が小さい水道代を貯金目的で節約するのは、残念ながら無駄な努力と言っていいでしょう。
(環境保護を目的に節水をしているんであれば、是非続けて下さいね。)
もっと言うと、水道代に占める皿洗いの割合なんて大したことないんですよね。
東京都水道局の平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査によると、
水の使用量って、半分近くをお風呂が占めてて、炊事に使う水って18パーセントしかないんです。
月の水道代が2000円とすると、炊事に使う水の料金ってたったの360円なんですね。
めっちゃ頑張って皿洗いの水の量を25%減らしたとしても、一ヶ月で100円の節約にもならないんです。
一日あたりたった3円ですよ?
たった3円のために、蛇口を節水のものに替えたり、洗い桶を使ったりするのってバカらしくないですか?
風呂の水を洗濯に使う
お風呂の水を洗濯に再利用するのも良くある節約法ですね。
皿洗いの節水よりは多少マシですが、これもほとんど節約効果がないです。
洗濯に使う水は、生活用水全体の15%です。
すべての選択用水をお風呂から再利用したとしても、2000円×15%=300円です。
毎日洗濯するとしても、一回の選択当たりたった10円の節約にしかなりません。
これも効率悪いですよね。
ふつうに洗濯すれば、ボタン一つで全部やってくれるわけですからね。
風呂水ポンプを取り出して、お風呂の水を洗濯機に移して、ポンプをふいて片付けて。
これだけやって、たった10円なわけです。
何度もしつこいようですが、節水自体を否定しているわけではありません。
水は大切な資源なので、大事に使いましょう。
環境のために水を大事に使うことは、とてもすばらしいことです。
ここで言いたいのは、節水ではお金をためる効果はほとんどない、っていうことです。
照明をこまめに消す
これもほとんど効果がないです。
例えば、60Wの照明の場合の電気代は、
一時間当たりの電気代 = 60÷1000×26円 = 約1.6円
照明をこまめに消して、毎日1時間分の電気を節約できたとしても、一か月あたり48円にしかなりません。
テレビをこまめに消す
実際に電気代を計算してみると、いかに効果の薄い節約法かがよくわかります。
それでは、こちらの4Kテレビの場合を例に、電気代を計算してみましょう。
ソニー KJ-43X7500F BRAVIA(ブラビア) 4K液晶テレビ 43V型 HDR対応
このテレビの消費電力は132Wですので、電気料金を26円/KWh (Looopでんきの東京地域料金)とすると、
一時間当たりの電気代 = 132÷1000×26円 = 約3.4円
毎日テレビを1時間我慢しても、一ヶ月でたったの102円の節約にしかなりません。
エアコンをつけない
暑いときはエアコンをつけましょう!
貯金はツラい思いをしてするものではありません。
熱中症になんてなったら大変ですからね。
ちゃんとエアコンをつけて、快適に節約生活を楽しみましょう。
実際、エアコンをつけてもそこまで電気代は変わりません。
ウチはエアコン一つの1LDKなんですが、夏場は24時間エアコンをつけっぱなしにします。
それでも今年7月の電気代は9,500円でした。
ちなみに、温度設定は27度で、快適な温度ですよ(僕にはちょっと寒いくらいです)。
普段の電気代が7000円くらいなので、エアコンの電気代は2,000円ちょっとですね。
月一万も二万も変わるわけではないので、夏場くらいはエアコンをつけましょう。
貯金効果の高い節約にピンポイントに取り組もう
いかがでしょうか。

って思っていただけたら幸いです。
節約をするうえでは、「ちりも積もれば山となる」という考えはダメです。
節約をするにもコスト (我慢だったり、面倒な作業だったり)が多かれ少なかれ存在します。
ですので、ちりを集めようとすると、節約疲れをしてしまうんですね。
節約のコツは、大きな山を一気に取り除いてしまうことです。
こうすれば、少ない労力で大きな節約効果を得ることができます。

って人も多いでしょう。
効果の高い節約法については、別記事にまとめましたので、参考にしてください。
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例えば、保険の節約や格安スマホなどは、かなり節約効果が大きいです。
保険の節約は年間30万円、格安スマホは年間20万円も節約できる場合があります。
まとめ
今回は、貯金がなくて不安な時に絶対やってはいけないNG節約法についてお話しました。
お金がなくて不安が募ると、ついつい目の前の些細なムダが目に付いてしまうものです。
気持ちはとてもよく分かりますが、こういった節約はたいして貯金効果がありません。
効果の高い節約のみに注力して、楽してお金を貯めるように気を付けましょう。